satocとyo-koの夫婦絵日記

空耳

9abaf971.jpg「はい、もしもし…」
仕事が立て込んできて帰りが遅くなりがちになってきた。
「お疲れさんで~す」「お疲れさんで~す」また一人、また一人と帰っていく。
とうとう自分一人になった。電気代がもったいないので、自分の机の上以外の蛍光灯を消す。
しばらく経った頃だろうか。電話も鳴っていないのに「はい、もしもし…」という声が。
というか、電話以前に俺しかいない。
さーーーーっと血の気が失せ、さむ粒がでる。
自然とイスを後ろに引きぎみに座り、何かあった時即座にダッシュできる体勢になる。
いやいや、俺の聞き間違いや。霊感全く無いし。
ラ、ラジオや、ラジオ。
社長が言ってたやん、「この会社のある場所、昔病院だったんだよ~。歯医者だけど。」
ははは、しょーもな………。
なんてことを考えながら気を紛らしてたが、意を決して振り返ってみる。
当然のごとく、誰もいない。
速効で荷物を片づけ、会社をでた。メチャメチャ怖かったけど、
多分、きっと、絶対、間違いなく、空耳だ。
メチャメチャ怖かったのでクリックヨロシクデス

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