空振り

だんだん暖かくなり、いろんなものが活動し始めた。
少し前までは全く目にしなかった小バエが目につくようになってきた。
この小バエがやけに大胆というか、なめた態度をとる。
クッションでくつろいでいる顔のすぐ横を飛んでいったり、
手を伸ばせばすぐにでも叩きつぶせるようなところにあえて止まったり。
止まっている小バエをたたいたら逃げられ、指をテーブルの角にぶつけたので
飛んでいる小バエを「このやろー！」という気合いとともに連続してたたくもすべて空振り。
手のひりひり感だけが残された。
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